親指のつめ

hAchi2004-10-30

肛門の皺を数えて迎える夜明け。詠み人知らず。
今週は僕の右脳内彼女アキちゃんが有休を使って遊びにきていたので非常に楽しかった。早かった。僕は相変わらず遅漏なのですが。というわけでノロけてみようと思います。
僕は、普段友達に”はち”と呼ばれています。アキちゃんも僕のことをはちと呼びます。彼女は”はち”という響きが好きなようで繰り返し繰り返し、はち、はち、と呼ぶのです。
「はち、お茶とって」「はち、背中掻いて」「はち、いかせて」
そのたびに僕は、お茶をとりにいったり腰を振ったりしているのですが、あんまりはち、はち言うので最近は、はちと呼ばれるたびに、サザエさんの灰色の隣犬、はちの姿が瞼に浮かぶようになりました。僕なんて犬畜生なんです。バタードッグなんです。きゃんきゃん。ぺろんぺろん。
すいません、のろけてしまいました。
今日は東京駅までアキちゃんを送ったのですが、別れ際に
「眠れへんときははちのおやゆびの爪を思い出すんよ。」と言うので、それはなぜかと尋ねたら
「手をつないでるときに、いつもはちの親指のつめをさすってるやろ。その感触を思い出したら、はちと手つないでるみたいな気持ちになれて安心して眠れるねん。」
僕は感動のあまり、その場でアキちゃんを抱きすくめてなぎ倒し犯してやろうかと思ったのですがシャイな僕にそんなことができるわけもなく、愛想なく「ふーん」と答えるのが精一杯でした。アキちゃんはそんな僕に愛想をつかしたかのように「ほな、いくわ」ときっぱり背中を向け改札の向こうへ消えていったのでした。アキちゃん…。最後にちゅうぐらいしても良かったんじゃないか…。
申し訳ございません、のろけてしまいました。
アキちゃんがいる間、授業には一つも出ませんでした。当たり前です。それが男です。好きな女のためなら単位だって捨てる!つまるところ、学校のことなんて、自分がDAIGAKUSEIだということなんて、すっかり忘れていたのです。先ほど友人からメールが入りました。
ゲツヨウオマエゼミハッピョウダヨ。チャイゴハテストダヨ。
現実に引き戻されました。もう少し右脳にとどまっていたい。右脳の中でアキちゃんとくるくるまわっていたい。しかし、やらねばなりません。僕は留年できない。なぜなら留年したら別れる、とアキちゃんに宣言されたから。
シコシコ発表の準備をします。その前にシコります。アキちゃんのことを思いながら。問題はアキちゃんが僕の右脳の中にしか(以下略)